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パートナーシップ・ナーシング・
システム(PNS)とは
ABOUT
看護師2人がペアを組み、対等な立場でお互いの特性を活かし、補完・協力し合い、年間を通して活動する看護提供方式です。
日々の看護だけでなく、委員会活動、病棟内の係の仕事に至るまでを協力して行い、その成果と責任を共有していきます。
新人看護師にとっては、先輩の看護観や看護技術をじっくり学べるメリットがあり、先輩看護師も、新人看護師が学校教育で得てきた最新の知識や価値観を学ぶことができます。2人の担当看護師がいることは、患者さんにとっても安心につながっています。

「自己完結型」の看護から「二人三脚型」へ

従来の看護方式とは異なり、PNSでは、二人の看護師が一緒に複数人の患者さんを担当します。
迷った時に相談しやすく、学び合えることに加え、効率面でも多くのメリットを生み出し質の高い看護へと導くために、私たちは3つの「パートナーシップマインド」を大切にしています。それは「与える心」「自立・自助の心」「複眼の心」です。パートナー同士が相手に依存するのではなく、持てる力を惜しみなく発揮し合い、自分自身で考え判断し、助け合います。
また、自分や相手のことを過信せず、異なる視点で見ることで、ミスを未然に防いでいこうというものです。
これらのマインドを、新人のうちからしっかり身につけていきます。

PNSの意義

パートナーシップの協働システムは、
共通の目標に向かって成長する上で、このような魅力があります。

  • 01 FEATURES
    パートナー同士の違いを活かす
    お互いの異なる特性やスキルを活用します
  • 02 FEATURES
    補完
    不足している部分を補い合います
  • 03 FEATURES
    信頼感と尊重し合う関係
    頼関係を築きながら、適度な緊張感を持ち続けます
  • 04 FEATURES
    対等
    互いに対等で平等な立場を保ちます
  • 05 FEATURES
    情報共有
    必要な情報をオープンに共有します
  • 06 FEATURES
    シナジー効果(相乗効果)
    1+1が2にも4にもなるような相乗効果を発揮します

PNSマインド

  • MIND.01 自立・自助の心
    他人の思惑や評価を気にせず、事の善し悪しの判断基準を心に持ち、パートナーやペアに依存せず、責任のある仕事をします。また、自ら学ぼうとする姿勢を持ち、自らの意見を発信し行動します。
  • MIND.02 与える心
    相手に求める心を捨て、与える心を育てることからスタートします。そして、持っている知識・技術を無条件に共に働く仲間に提供します。
  • MIND.03 複眼の心
    様々な視点からものを見ることを心がけ、相手の心を想像し、相手の立場に視点を置いて考えます。
    お互い異なった目で確認することで、ミスを未然に防ぎます。

PNSでの1日のスケジュール例

  • 01SCHEDULE.

    始業・情報共有・スケジュール確認

    申し送りの後、ペア間で受け持ち患者さんの情報共有を行い、2人で行動計画を立てます。

  • 02SCHEDULE.

    患者さんにご挨拶

    2人で患者さんを訪問し、あいさつ回りをします。患者さんにも1日の予定を伝え、患者さんが安心して過ごせるようにコミュニケーションをとります。

  • 03SCHEDULE.

    ペアで看護業務

    行動計画に沿って、検温や点滴の実施、ドレーンの確認やケアなどの看護業務をペアで行います。2人が一時的に別々に行動することもありますが、適宜報告しながら行動します。
    ラウンド後に患者さんの状況をリーダーへ報告します。

  • 04SCHEDULE.

    交代で休憩

    担当患者さんの情報を共有し、交代で休憩に入ります。

  • 05SCHEDULE.

    カンファレンス・医師との情報共有

    多職種でのカンファレンスや、医師へ患者さんの状態を報告、情報共有し、患者さんに最善の治療が提供できるように協働します。

  • 06SCHEDULE.

    夜勤看護師への申し送り・終業

    ペアで残務を確認し、行動計画通りに実施できたかを最終確認します。リーダーへ報告をし、夜勤者へ引き継ぎます。